対象 | 小学生・中学生・高校生 |
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授業時間 | 90分クラス 120分クラス 月2回~4回 |
学年や個々の成長に合わせ、5人くらいまでの少人数クラスを編成します。ご希望に応じて、個別指導もおこないます。事前に面談をすることによって、受講生の特徴を把握し、クラス編成の参考にします。
受講生にはまず、それらの教材をじっくりと読む、聞く、または見るなどしていただきます。そのときに、事実として述べられていることと、意見や考え、もしくは気持ちとして述べられていることとの違いに注意します。そして、一人一人の「心のアンテナ」にふれたところに、それぞれの疑問や問題点があることに気づいてもらいます。何かと比べて、「同じ」と「違う」をキーワードにすると、発見がしやすくなります。
みつけた疑問や問題点、他に気づいたことについて考察していただきます。それから、それらに答えや解決法があるかどうかを考えてもらいます。このときにそれぞれの意見や考えを発表していただき、受講生全員で議論します。自分の考えを話すこと、他の人の意見を聞くことをくりかえします。全員で議論ができるようになるまでは、講師との対話をくりかえし、自分の考えをまとめ、意見として発言できるようになることをめざします。
最後に、その日のテーマについて、それぞれの意見を盛りこんだ作文を書いていただきます。作文の構成は、自分の視点から見出した問題点の提示、自身の経験などからえた具体例をもちいた説明、そして自分の意見や考えをまとめた結論という三段構成を基本とし、論理的で理解しやすい文章が書けるようになることをめざします。
語彙を増やすのに、国語辞典は欠かせません。新しい言葉に出会ったら、まず、辞書をひく習慣を身につけていただきたいと考えます。ノートには、テキストの読解をしながら、気になったとところを書き留めていただきます。
授業の狙い・効果には以下のようなことがあげられます。
新学習指導要領には、「生きる力」をはぐくむ → 言語能力と言語活動の重要性 = 国語力の強化が必要、また、すべての教科の基礎に国語を位置づける、とあります。言語活動の実践を通して、国語の能力を高めることによって、すべての科目の学力アップが期待できます。
OECDによるPISAで課せられる統一試験は、生きるための知識や技能が身についているかどうかを調査の目的にしています。読む、考える、討論する、まとめる、のサイクルをくりかえすことによって、PISA型学力における国語で求められている、解釈・理解、熟考・判断、自分の意見を表現する力がつきます。
公立中高一貫校は、これからの日本に必要とされるリーダーをつくるという目的で設立され、知識の量よりも、どう考えるかという思考力を問う、PISA型学力という考え方に近い入学適性検査を課します。当クラスでは、課題をとおして受講生の考える力を養いますので、そのような適性検査にも対応できる基礎的な力が身につきます。
課題を読み取り、考えた自分の意見を論理的に書けるようになります。日頃から文章を書くことに慣れ、作文や論文の課題を課せられたときに、ひるまずのぞめるようになります。
授業で対話や討論をくりかえし、自分の意見や考えを述べる経験をつむことによって、自分の考えを相手に理解・賛同してもらうためにはどう話したらよいのかを学ぶことができます。授業で身につける自己アピール力は、入学試験の面接や、就職試験の面接だけでなく、あらゆる場面で役に立ちます。
授業では対話を重視し、「聞く・話す」の訓練をくりかえしおこなうので、物事の核心をつかんで、他者の意見を尊重しつつ、自信をもって自分の意見が言えるようになります。大学入学後のゼミ形式の授業、また就職後の職場の会議などでも、おおいに役立つ能力です。
対話の中で、他者の意見を尊重することを学ぶので、柔軟で幅の広い見方、考え方ができるようになります。異質なものや異文化と共存できるという、グローバル化する現代にはなくてはならない能力が身につきます。将来世界で活躍する人材となるための素養も養われます。
将来海外への留学を考えておられる方にも受講をおすすめします。海外の大学では、特に、しっかりと自分の考えをもち、意見を言うことが求められます。当塾の授業は日本語でおこなわれますが、まずは母国語でしっかりと対話できるようになって、対話のやり方というものになじんでいれば、外国語での討論への応用ができます。